空気の透き通る日

投稿日 2017年11月10日

超遠望を楽しみながら林道を歩く

11月に入り晴天が続いている。雨が降っても早く東に去って行く。ここ関東は、きまって木枯らしが吹くが、その風がまた空気を浄化する。

山歩きに風は吹いてほしくないが、適度な北西の風は遠望を約束してくれる。

適度と言ったが、強すぎると日本海側の雲を運んで来て関東平野の北の高山に雲がかかってしまう。浅間山や赤城山が見えなくなったり、雲がかかるほど強すぎるとよくない。

どの位の風が吹くか? その予想は難しい。天気図の等圧線が混み合うほど風が強くなるが、じゃぁ、どのくらい混み合うのか。それを予測するのは、東に去る低気圧の速度と西からやってくる高気圧の移動速度と気圧の差から見当をつけるしかない。低気圧が遅いのに、高気圧が早ければどんどん等圧線が混んでくるだろう。逆に低気圧が早く去って行き、高気圧がゆっくりならどんどん広がって行くだろう。気圧の差は、低気圧がどのくらい発達するかにもかかっている......

まぁ、そんなことを考えても結局は自然任せ。どうにもならない。とにかく出かけるしかないのだ。

この日はその適度な風が吹いた。家に帰ったら妻が「今日は風が強くて困った」とぼやいていたが、山からの遠望は正に最高。浅間山の上にも雲は無く、超遠望の一日だった。

山に登っていると感じる風の強さはめまぐるしく変わる。稜線はさすがに強くて寒かったが、南面の樹林の木漏れ日は暖かい。

(熊五郎)

コメント(2)

  • 幾重にも重なった山々の向こうまで見えますねえ。 (agewisdom) 2017/11/10(金) 午後 7:20
  • > agewisdomさん ほんとうに空気が澄むと山肌の皺の一本一本まで見えますよ。(熊五郎) ​2017/11/10(金) 午後 10:13

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