黒瀧山の観音様
投稿日 2017年01月24日
西上州 黒瀧山観音岩の観音様
2016年12月10日撮影 北向き
(右下は2007年5月16日撮影 南向き)
なぜこの石仏が観音様だとわかるのか。それは蓮華を持っておられるからだ。
観音様がなぜ蓮華を持つのか。理由は定かではないが、蓮華(蓮の花)には、仏の慈悲、仏の智恵が表現されているとの説もある。
ところで、この観音様。お隠れになった時期があったようだ。
ネットで黒瀧山関連の情報を調べると、台座だけを残してお姿が見えない写真が投稿されている記事がある。
よくぞ戻って来られたというしかないが、最近は石仏等の盗難も多いし、地震も多い。この場所から数十キロもの石の塊を下ろすのは至難の業だろうから盗難は考えにくい。では地震でどこかに落ちたのか? 下の方まで落ちたら、これまた運び上げるのは至難の業と想像する。運よくどこかにひっかかったのか? なぞは深まるばかりだ。それにしてもここに戻した方には感謝するしかあるまい。見た限りでは無傷なようだ。
実はこの観音様。私が以前訪れた2007年には南を向いておられ、蓮華を持つ姿がよく見えたが、今回訪れたときは北を向いておられた。一時期お隠れになって戻ったときに、向きが変わったのか。
この観音様の立つ大きな岩の基部には、小さな石仏が北を向いて並んでいる。北面だから仕方ないが、北面は北風が強く当たるので摩耗が激しい。北向きに立っておられる観音様の今後の摩耗が心配だ。余計なしんぱいだろうか。
北向きで、お顔を拝みにくくなった観音様だが、黒瀧山に登ったらここまで来て観音様に手を合わせたいものだ。
(熊五郎)
コメント(1)
- 担いでいきまた、戻す、なぜそんな面倒なことをしたのでしょうね。それでも、戻られてよかったです。 (agewisdom) 2017/1/24(火) 午後 6:01