Master of Rock スーパーボルダリング

投稿日 2010年02月11日

​ボルダリングという遊びがある。

河原や山に転がっている大きな岩を、何の補助もなしに登る。

高さは無いが、岩によっては、アクロバチックなムーブを要求され、

南アルプスの北岳バットレスの登頂よりもむずかし場合もある、

と言っても過言では無い。(比較には意味が無い)

秩父 波久礼付近の荒川の河原で(演技)

この本を買って、一時期ボルダリングを試してみたことがある。

山の帰りに、河原の大きな岩で練習してみたが、まったく歯がたたない。

将来出世して、広い庭の家にでも住んだら、大岩を庭に置いて、

毎日練習してみたいと思ったが、はかない夢と消えた。

Master of Rock The Biography of John Gill
ジョン・ギルのスーパーボルダリング Pat Ament著 平田紀之訳
発行:森林書房 販売:山と渓谷社

アメリカにジョン・ギルという有名なボルダラーがいる。

普段は一本指懸垂などで身体を鍛えている。

この本には、いかに彼が難しいルートを制覇してきたかが書かれている。

まさにMaster of Rock。虫も這い上がれないような岩を、しなやかな動きで踏破する。

彼はIBルックの似合う、チョボひげをはやしたダンディーで優しげな男だ。

以下は、私の想像の産物:

「片腕を岩の小さな突起に伸ばしたかと思うと、

両足は岩から離れ、彼の身体は一瞬空中に浮かんだ。

パンツの破けるような音がしたかと思うと、見る間に身体をねじり上げた。

このポイントでのムーブは、彼の行ったとおりでよかった。

しかし、彼は頭上に注意を払うのを忘れていた。

彼は勝てるはずのない岩相手の頭突きに敗れて、次の瞬間は地上の人だった。」

機会があったら、またやってみたいが、出っ張ったお腹がどうにもならない。

(熊五郎)

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コメント(4)

  • ダイナミックな楽しみですね。確かに岩をつかんだ指先に力を集中するのでしょうね。制覇したときは爽快でしょうね。 2010/2/11(木) 午後 7:27
  • agewisdomさn、世の中にはいろんなことをやる人が居るものですね。なにも岩をよじ登らなくてもと思いますが、著者は本の中で「何事かを巧みに成し遂げる喜び」と言っています。木登りでも何でもよいのですが、ちょっと難しい事を成し遂げる喜びですね。こういう子供のような喜びを忘れたくないものです。(熊五郎) 2010/2/11(木) 午後 7:39
  • スーパーボルダリング,どんな遊びなのか私には想像もできない。私たちの少年時代から青年期は、スポーツはもちろん遊びは皆無なので、仕事以外の興味などありませんでしたよ。だから今でも、スポーツ関係にも興味がなく、趣味の幅が狭いのでしょうね。 [ らくがき楽ちん ]2010/2/12(金) 午後 9:14
  • らくがき楽ちんさん、そうでしたか。今は何でも遊びにしてしまうという風潮でしょうか。ボルダリングも言ってしまえば単なる岩登り。しかも岩壁ではなく、数メートルの岩です。しかし、ここが登れるのというようなルートを登るのですから、面白いのでしょう。自己満かも知れませんが。何でも遊びにしてしまう視点は大事にしたいと思います。(熊五郎) 2010/2/12(金) 午後 11:01

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