オベリスクに思いをよせて

投稿日 2010年01月13日

鳳凰三山 地蔵岳 オベリスク

鳳凰三山は、地蔵岳、観音岳、薬師岳の三山で構成されている。

見方によっては、白根三山の前山であるが、

とにかく甲府盆地や、中央線の車窓からも眺められるこの稜線を辿れば、

地蔵菩薩、観音菩薩、薬師如来を拝めるのであるから、

これほど、ありがたいことはない。

昔、今の地蔵岳を鳳凰岳、観音岳を地蔵岳と呼んだとの指摘もあるが、

オベリスクを地蔵に見立てる地蔵岳が自然ではないだろうか。

この高さ18mの岩塔に初めて登ったのは、あのウェストンである。

しかも日本における岩登りの濫觴となっている。

当時、地蔵様の頭に登られたのを知った人は、どのように感じたであろうか。

それはともかく、白砂に花崗岩の露岩を配したこの辺一帯は、

白根三山の稜線などには無い、独特の雰囲気がある。

(熊五郎)

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コメント(7)

  • 地蔵さまの頭と思っていた時代はオベリスクと呼ばれてはいなかったんでしょうね。神々の記念碑は何を意味してつけられたのでしょう。濫觴なんて久しぶりにお目にかかることばでした。道教の教えに出てきたんだったかななんて、あちこちで躓きつつ読んでしまいました。それにしても人知を超えたものの存在を感じさせる雰囲気がありますね。 2010/1/13(水) 午後 7:16
  • agewisdomさん、鳳凰三山の周辺事情をご存知ないと、ちょっと読みにくいかも知れません。山好きの趣味にお付き合いいただき感謝しています。オベリスクは、このような岩塔を石柱に見立ててそう呼んだだけで深い意味はないと思います。古い文献で「甲斐国志」に「絶頂に数丈の岩あり、人物のように見えるが、地元の人はこれを地蔵と言っている」との記述があるようです。昔から地蔵だったんですね。山名などには面白い言い伝えや歴史があるので、興味は尽きません。(熊五郎) 2010/1/13(水) 午後 9:29
  • 鳳凰三山は、地蔵岳、観音岳、薬師岳からなると説明で理解できるのですが、登山をしない人間には山容だけではよくわかりません。観光バスなどでもガイド嬢が説明するのに、ホーと聞き流すだけでなかなか覚えられませんね。 [ らくがき楽ちん ] 2010/1/14(木) 午後 7:11
  • らくがき楽ちんさん、そうですね。たとえば「白根三山の前山」という記述は、日本第二の高峰白根北岳のすばらしい稜線をご存知ないと、鳳凰三山もその前山にすぎないと言っている意味がご理解できないと思います。ただ、三山は前山であるからこそ里に近く、人の信仰心に直結した山名になっているとも言えます。「近くも遠くも、山なればいとおし」(熊五郎) 2010/1/14(木) 午後 8:17
  • 山博士の熊五郎さんの説明はよくわかります。「近くも遠くも、山なればいとおし」なるほど、これが山男の心意気ですね。 [ らくがき楽ちん ] 2010/1/15(金) 午後 0:18
  • この姿を見ると、いつも思い出すのが、マグロの兜焼きです。昔、磯釣りやっていたころ、三浦半島の三崎で食べた食感が蘇るのです。これで一杯やると美味しいですよ・・・ありゃ、俺って変ですね・・・ [ on the earth ] 2010/1/16(土) 午前 2:21
  • on the earthさん、お酒がお好きなようですね。そのせいかコメントはちょっとデリカシーに欠けるかな。(笑)(熊五郎) 2010/1/16(土) 午後 0:30​

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