銀山平から庚申山
2022年07月24日 曇りときどき晴れ 3名
投稿日 2022年07月26日
栃木県日光市、足尾鉱山(跡)の近くに庚申山(こうしんざん)はあります。群馬県の桐生から大間々を経て、銅山街道とも呼ばれる国道122号を日光に向け渡良瀬川沿いを走ります。足尾町手前、渡良瀬川の支流、庚申川にそって奥に登る道路に入って、銀山平を目指します。
銀山平には宿泊可能なかじか荘があります。キャンプもできるようです。奥に登山用の駐車場が2つありますので使わせていただきました。身支度を整えていざ出発。庚申川の沢音を聴きながら舗装の林道を歩きます。水場を見てさらに進むと途中から砂利道になります。
途中、庚申渓谷とあって、紅葉の時期もよいようです。林道沿いには「坑夫滝」「天狗の投石」と看板があります。この林道は庚申七滝を見に行くための遊歩道でもあるようです。約1時間20分ほどで一の鳥居に着きますが、この林道歩きは少し長く感じます。
一の鳥居からは庚申山荘目指して小沢沿いの山道となります。とても美しい自然林です。ここは夜間登山が行われるのか木の幹に反射板が打ち付けてあり、それを目印に歩くことができます。まぁ、道ははっきりしているので問題ないですが。それに、丁石もあります。どこから数えてかはわかりませんが、途中に百丁石があります。
この庚申山荘までの道には「鏡岩」「夫婦蛙岩」「仁王門」があって、楽しめます。仁王門より上あたりから笹が出始め、笹の美林と変化します。お山巡りコースが分岐するところに「旧猿田彦神社跡」があります。ここにはまだ信仰の跡が残っています。今回はお山巡りコースは使わず直上。ほどなく庚申山荘に到着しました。
庚申山荘で一息入れ、いよいよ今回の登山の本番。山荘から庚申山山頂までは岩壁の急登です。ハシゴ数か所ほか、ロープにクサリが次々と現れます。途中でお山巡りコースが合流。さらに登っていくと笹が現れ、やがてアオモリトドマツの森となって山頂に至ります。
この日はあいにく山頂部はガスで白く、展望はありませんでした。昼食の後、往路を戻り、銀山平に戻ったのは17時を過ぎていました。
栃木県日光市 銀山平から庚申山往復
銀山平から林道を一の鳥居、登山道を庚申山荘
庚申山荘から上は岩壁帯(ハシゴ、ロープ、クサリ)
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
銀山平駐車場 7:44
一の鳥居 9:03
鏡岩 9:47
庚申山荘 10:55
お山巡りコース分岐 11:52
庚申山山頂 12:37 (昼食)
庚申山荘 14:28
一の鳥居 15:51
銀山平駐車場 17:07
所要時間:9時間30分
総歩行距離:15.8km
最低標高 800m (銀山平)
最高標高 1892m (庚申山)
銀山平の駐車場
奥に見えるのはかじか荘
一の鳥居まで一時間強林道を歩く
最初は舗装だが、途中から砂利道になる
一の鳥居
ここから登山道になる
しばらく沢音を聴きながら美林を登る
鏡石
ベンチがあってよい休憩ポイント
上部は笹が混ざる
この辺りも美しい
庚申山荘
山荘の背後は岩壁
トイレ、水あり
庚申山荘からは岩壁をハシゴやロープで登って行く
ハシゴは角の鉄材で滑りやすい
要所要所ロープやクサリがあるが滑落注意
岩壁が終わりアオモリトドマツの樹林になったら山頂は近い
山頂からの展望が無い
この日はガスが出て白かったので、何も見えない
(雅熊)