夜叉ヶ池の伝説

投稿日 2010年05月23日

夜叉ヶ池

福井県と岐阜県の県境にあるという夜叉ヶ池(やしゃがいけ)。

私がその存在を知ったのは、加賀(石川県)の白山に登ったときだ。

白山の山頂、御前峰には、夏でも雪が残る扇ヶ池という池(火口湖)がある。

この池には龍が住んでいて、夜叉ヶ池の龍と恋仲という。

夜叉ヶ池の龍 白雪は暴れると麓の村に洪水の被害をもたらすので、

高僧によって呪文とともに封じ込められた。

麓にある鐘が、日に三回撞かれるかぎり、夜叉ヶ池からは出てこれない。

白雪は白山の龍と会いたいがために、その機会を狙っていたが、

鐘が撞き続けられるかぎり、その願いは叶わない。

しかし、ある年にこの村を、干ばつが襲い、雨乞いをすることになるのだが....

泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」はあまりにも有名だ。

この写真はアマチュア無線の交信証明書(QSL)に採用された夜叉ヶ池を引用

させていただいた。

私はまだ、夜叉ヶ池を訪れていない。

(熊五郎)​

 

コメント(4)

  • 各地の残るそうした物語は、神と人と自然の人知を超えたものとのつながりの深さを感じさせて、興味深いですね。この池の姿もとても神秘的なものに見えます。 2010/5/23(日) 午後 9:34
  • agewisdomさん、山にはさまざまな伝説が伝えられている場所が多いようです。それを知って登ればより充実した登山になりますね。白山の扇ヶ池の写真もいずれアップする予定です。(熊五郎) 2010/5/23(日) 午後 9:49
  • 熊五郎さん、日本にはこういった伝説がたくさんあるようですね。龍同士の恋い仲はいいですね。「神は山に降り、人は山に登る」山岳信仰の中から生まれた龍の話も面白いですね。ポチ [ らくがき楽ちん ] 2010/5/23(日) 午後 10:39
  • らくがき楽ちんさん、泉鏡花の「夜叉ヶ池」まだでしたら是非読んでみてください。「高野聖」もおもしろいですよ。(熊五郎) 2010/5/23(日) 午後 11:47

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