山に何も期待してはいけない
投稿日 2009年10月26日
群馬県内のある山でのこと。
時おり小雨の生憎の天気。山頂での展望は得られませんでした。
下山し車を停めた駐車場に帰り着きました。
すでに他県ナンバーの車の傍で、帰り支度をしている数人のメンバー。
私たちがリュックを下ろすをの見て、聞こえるように言うのです。
「こんな山、二度と来たくないね。俺たちの県にはもっといい山がある。」
群馬ナンバーの我々の車を見て、愚痴ってみせたのでしょう。
沢の源頭 谷川岳 蓬峠付近
何が不満でそう言ったのかは不明ですが、山屋のひとりとしてまったく情けなく思いました。
山にどのような優劣があるのでしょうか。
天気に何の落ち度があるのでしょうか。
山に登るものとして、山をそのまま受け入れ、そのときの天気とともに味わうべきではないでしょうか。
登山する者は、「山に何も期待してはいけない」と、私は思う。
(熊五郎)