泉龍院から寝釈迦、観音山、前仙人ヶ岳
2023年01月12日 晴れ 単独
投稿日 2023年01月14日
群馬県桐生市と栃木県足利市、佐野市にまたがる山域に、このあたりでは有名な「仙人ヶ岳」があります。この山域は特に新緑がきれいですが、春のヤシオツツジも見事です。とても人気の山で、この地域の人に愛されています。群馬県側の菱町からや、足利市側からなど様々なルートがとれます。仙人ヶ岳がこの山域の最高標高点 標高663mです
今回はこの山域の西の端にある観音山から仙人ヶ岳に延びる尾根を登ってみました。登山口は菱町二丁目にある曹洞宗の古刹、泉龍院の近くの駐車場としました。駐車場からはハイキングコースの道が整備されています。
泉龍院の手間にある駐車場をお借りし、すぐ傍にある登山口から冬の明るい雑木林を登っていきます。ほどなく小ピーク「一色山」に着きます。ここには三等三角点「一色山」標高290.04mがあって、その横に「寝釈迦」が鎮座?しています。大きなお釈迦様で、足の裏には千輻輪紋などが刻まれています。仙人ヶ岳とは逆方向になりますが、観音山を往復しました。
一色山に戻り明るい尾根筋を「展望の丘」に向かいました。ハイキングコースなのでよく整備されています。小ピークにある展望の丘には東屋があって、桐生市の街並みが眼下に広がっています。お隣の吾妻山や、先ほど登った観音山、遠くに富士、浅間山、秩父の山並みが見えます。すばらしい眺めです。
展望の丘から一旦鞍部に下って再び登り返すと「雨降山」です。ここには「小松橋」からの道が合流しているようです。右に伐採地を見て、ガレの急な斜面が現れます。男道と女道に分かれているようですが、ロープのかかる男道を登りきると道は緩やかになり、右から今回下降に使う尾根が合流し目の前が大きく開けます。萱の尾根を少し進むと「大窪」のピークです。この辺りの南斜面は以前山火事があったところで、地面付近の焦げた木が今でも残っています。南側は広大な斜面が伐採され、植林が行われています。大窪から一旦鞍部に下り、再び登り返すと「前仙人ヶ岳」です。仙人ヶ岳はすぐそこですが、何度も行っているので、今回は前仙人ヶ岳までとしました。
尾根の分岐まで戻り、以前登りに使った尾根(一般道ではありません)を一色まで下りました。この尾根は上部がガレた露岩の急斜面ですが、下部は樹林帯となります。踏み跡は薄いですが尾根筋を忠実に辿れば問題はありません。尾根の末端には古い道形があるので、それに沿って左に進むと民家の横から車道に出られます。一色の里に降り立ったら車道を駐車場に戻るだけです。時間があったので「泉龍院」に寄ってみました。
冬の山は寒いイメージがありますが、今回のような自然林の雑木林の山は天気がよいと日差しが暖かく、のんびりとした山歩きが楽しめます。今回は下降に道のない尾根を使いましたが、往路を戻るのもよいかも知れません。途中の急斜面は注意したいところです。
群馬県桐生市菱町(二)の泉龍院から寝釈迦(一色山)、観音山、展望の丘、雨降山、大窪、前仙人ヶ
下山は大窪から派生する尾根で一色へ
赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)
主な通過時刻:
泉龍院近くの駐車場 8:37
寝釈迦(一色山) 9:04
観音山 9:16
寝釈迦(一色山) 9:32
展望の丘(東屋) 9:57
雨降山 10:19
大窪 11:28
前仙人ヶ岳 11:38 (昼食)
下降する尾根の分岐点 12:05
尾根の下部(車道に降り立つ 一色) 13:09
泉龍院近くの駐車場 13:34
所要時間:5時間
総歩行距離:9.8km
泉龍院近くの駐車場
寝釈迦への登山口から
一色山の寝釈迦
三等三角点 一色山 290.04m
展望の丘
この東屋からの眺めは絶景
展望の丘からの眺め
観音山(左)と桐生市の街並み
前仙人ヶ岳山頂
山火事の前は樹林の中だったが、今は南側が開けている
前仙人ヶ岳付近から観音山と桐生市の街並み
尾根を下降しながら植林帯を眺める
山火事の跡に植林が進んでいる
尾根途中から一色の家並み
中央部に黒川ダム(工事中のため水が溜まっていない)
泉龍院
桐生市菱町二丁目の曹洞宗の古刹
(雅熊)