GPS利用登山の試み
投稿日 2014年05月27日
先日登った群馬県上野村の諏訪山でAndroidタブレットのGPSによる位置確認、歩行ルート記録を試してみました。
タブレットはGoogleのNexus7 32GB Android 4.2.2です。
タブレットにはあらかじめ昭文社のエアリアマップ 山と高原地図「西上州」をダウンロードしておきました。
Google Playで450円でダウンロードできます。
本屋にあるペーパー版とほぼ同じ山域をカバーしているようです。ただしガイドの冊子はありません。
タブレットを山に持っていくにあたっては、登山用GPS端末とは違い、その大きさと電池の消耗が気になるところです。
実際大きさは気になるところですが、リュック内では薄いのでかさ張りません。
ただし、ちょっとポケットにというわけにはいかないので、頻繁に見たい時は手に持っていました。
落として岩にでもぶつけたら大変です。
重さはほとんど気になりません。
家で使用するよりは出し入れや、操作面で少々荒っぽくなるので、裏面に市販のタブレット用カバーをし、液晶画面には保護シートをかぶせました。
家で使っているブック型カバーは、かさ張るため使用しませんでした。
androidタブレット Nexus7
画面は昭文社のエアリアマップ山と高原地図「西上州」ダウンロード版 450円
下の地図は、同エアリアマップ山と高原地図「西上州」2010年ペーパー版 900円
セットアップですが、極力電池の消耗を避ける設定とします。
まずWiFi、BluetoothはOFFとします。
液晶画面は周りが明るいと見にくいことがありますが、最も暗くしておきます。
地図以外のアプリケーションは停止させます。
歩行ルートの記録間隔は30秒としましたが、もっと間隔を広げた方が電池消耗に有利と思います。
これら以外にも低消費電力設定があるかもしれません。
今回は朝8:30ごろから自宅に帰りつく19:30ごろまで記録し続けました。
歩行中は、電源スイッチをタッチして、ほとんど画面表示なしのスリープ状態にしておきます。
位置を確認したいときだけ電源スイッチをタッチして画面を表示させます。
スリープ状態でも記録は録り続けます。(音楽プレーヤがスリープ状態でも鳴り続けるのと同じ)
カシミール3Dに国土地理院の地図を読み込み、タブレットからgpxファイルを転送して歩行ルートを表示
沢ルートでは衛星が捕捉しにくいのか、位置が不安定で精度が低めですが、尾根に出ると改善されるように見えます。
GPSをたよりにした歩行は、あらかじめ誤差を念頭に置いておかなければなりませんが、数十mくらいの精度で自分が今どこにいるか把握できるのは画期的と言えます。
タブレットの地図からはgpxファイルがとれるので、gpxファイルを読み取ることができるマップソフトであれば、その地図に歩行ルートを描かせることができます。
今回はカシミール3Dに国土地理院の地図を読み込み、歩行ルートを描いてみました。
30秒間隔なので車で移動した部分はとびとびになっています。
電源を切らずにリュックに入れておいたため、帰宅までの車の移動ルートも記録されていました。
(車の中でも十分衛星を捕捉できるようです)
左上の赤い塊は、浜平鉱泉「しおじの湯」でひと風呂あびているときの車の中での捕捉です。
完全に停止していてもこのくらいふらつきます。(この鉱泉は深い谷合にあります)
明確にルートの分かっている山域では、あまりメリットを感じないかもしれませんが、バリエーションルートや登山道の無い山域では威力を発揮しそうです。
山と高原の地図は有名な山域のみなのが残念なところで、少しローカルな山でも使えたらもっと有用なんですが。
補足
昭文社の「山と高原の地図」に含まれない山域の場合は、パソコンのカシミール3Dで必要部分の地図をカットし、それをタブレットやスマホに転送して、Yamanaviで位置表示や追尾させる方法がある。使用経験からこの方法は正確で非常に安定しており、信頼できる。カシミール3Dでカットする前に予想ルートを赤線などで記入しておき、現地でその付近を通過しているか確認しながら歩く。ただしナビゲータではなく単なるロケーターであることに注意。つまり進行方向の判断は自分でしなければならない。
(熊五郎)
コメント(2)
- 難しいことはわかりませんがこれで山での遭難とかも減るようなら素晴らしいですね。 2013/5/27(月) 午前 11:24
- agewisdomさん 登山でもハイテクを使う時代になりました。デジカメにもGPS対応のものがあるようです。
agewisdomさんのデジカメはどうでしょうか?(熊五郎) 2013/5/27(月) 午後 5:17