不思議な花 彼岸花
投稿日 2014年09月25日
庭に咲いた彼岸花(リコリス)
お彼岸も終わろうとしています。
彼岸といえば彼岸花。
彼岸花が咲かない秋彼岸は考えられません。
というと、大げさかもしれませんが、そこここに咲く彼岸花。
その多くは真赤なあの彼岸花ですが、最近は色違いもいろいろ。
リコリスとして園芸店で売られていますが、彼岸花として売るのはちょっと抵抗があるのでしょうか。
我が家には黄色もありますが、それは彼岸直前に咲いてしまいます。
この淡いクリーム色の花は、ほぼ真っ赤な彼岸花と時を同じくして咲きます。
北海道以外で見られるというこの花。
地方名の多さには驚かされます。昔から身近な花なのでしょう。
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/higan_name.html
全国的に知られているのは彼岸花のほかに曼珠沙華でしょうか。
一方で不吉な花、毒草として嫌われることもあるようで、
万葉集に登場するのはこの一歌しかないようです。
「路の辺の 壱師 ( いちし ) の花のいちしろく 人皆知りぬわが 恋妻 ( こいづま )は」 柿本人麻呂
全国的な国民花とも言えそうな彼岸花ですが、万葉集にただ一歌とは?
壱師 の 花が彼岸花かどうかもあやしいらしいのですが、
千を超える呼び名がある花が万葉集に登場しないのは不思議です。
(熊五郎)
コメント(2)
- ・曼珠沙華と書くとジャガタラお春をイメージするせいかエキゾチックなイメージがあります。死人花はひどいいいようですね。身も蓋もない感じ。リコリスの名が来た由来のリコリンは毒だと聞きました。今年は腰を痛めて巾着田の群生を見に行けなくて残念です。(agewisdom) 2014/9/25(木) 午後 1:45
- ・巾着田の彼岸花は有名ですね。毎年ニュースで取り上げられます。彼岸花の名前には、花と葉が同時に出ることがないことから、出会えない二人を表現したロマンチックな名前もあるようです。腰を痛めておられるとのこと、お大事にしてください。(熊五郎) 2014/9/25(木) 午後 8:12