女の神茶屋から蓼科山、天祥寺原

2024年07月04日 雨、濃霧から晴れ 単独

投稿日 2024年07月05日

長野県茅野市 スズラン峠 女の神茶屋から蓼科山
将軍平の蓼科山荘から天祥寺原へ下り、竜源橋から車道で女の神茶屋に戻る
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:
女の神茶屋駐車場 7:35
女の神茶屋蓼科山登山口 7:37
蓼科山南西(四等三角点) 9:05
幸徳平 9:30
崩壊地の横通過9:41
山頂部岩海に出る 10:30
蓼科山山頂一等三角点 10:49 (休憩)
蓼科山頂ヒュッテ 11:19
将軍平 蓼科山荘 12:00 (昼食)
天祥寺原 13:23
竜源橋 14:58
ビーナスライン 女の神展望台 15:12
女の神茶屋駐車場 15:26

総歩行距離 9.7km
所要時間 8時間

梅雨の時季は天気の予想が難しいようです。前線の位置や勢力でころころ変わります。今回も雨模様の予報になっていたのですが、太陽(晴れ)マークも出て、行けそうだなという感じ。山の天気はまた別の話ですが、悪天を覚悟で出かけました。

長野県茅野市と北佐久郡立科町にまたがる蓼科山(たてしなやま)は、八ヶ岳の北端に位置する名峰です。標高2530.74mの山頂には 一等三角点が設置されています。その姿は立科町の白樺湖などを手前に眺めると前方後円墳を横から見たような形をしており、正にこの辺りの名峰と言える雄々しい姿です。

以前、立科町側の七合目登山口から妻と登ったことがあるので、今回は山麓を走るビーナスラインのスズラン峠にある女の神茶屋(めのかみちゃや)からの登山道で登ることにしました。この登山道は山頂まで一直線に登りますが、平坦と急登を三回繰り返します。最初平坦な笹の道から始まり、最初の急登で次の平坦部「蓼科山南西」となり、ここに四等三角点「蓼科麦草」2113.72mがあります。次の急登の上は「幸徳平」で、さらにその上は本格的な急登となって山頂部の岩海に飛び出ます。

素人の見方ですが、蓼科山は火山で、多くの岩塊と火山灰を吹き出し、その後火山灰は浸食されて岩塊が積み重なった山となったようです。半分から上は大きな露岩の道となり、山頂部は草さえ生えない岩海となっています。岩海の最高部に一等三角点「蓼科山」標高2530.74mが設置されています。火口の名残でしょうか少しくぼんだ中央部に社が祭られていて鳥居があります。東の端には青い屋根の蓼科山頂ヒュッテがあります。

この日は早朝駐車場に到着した時点で小雨に濃霧でしたので、一時間待つことにしました。わずかに見えている西の空が少し明るくなったのを希望に、笹の水滴を除けながら歩きだしました。二時間ほど登っても辺りは相変わらず濃霧。風も出てきました。濡れた露岩の道がまっすぐ上に続きます。

山頂まであと一時間ほどのところで下界が見え始め、頭上に青空が出現。太陽のありがたみを感じる一瞬です。山頂部の岩海に出たときは風が強かったものの下界まで見渡せる晴れとなり、頭上を雲が通り抜けていました。岩海を一等三角点まで辿って一休み。八ヶ岳本体は見えませんでしたが、浅間山、荒船山、奥秩父の山々などが見渡せました。

山頂でゆっくりした後、ヒュッテの前から将軍平の蓼科山荘に向かい、山荘で昼食をとって天祥寺原へと下りました。蓼科山荘の前では平日でしたが、数パーティーが思い思いに休んでいました。天祥寺原は笹原に清水が流れる滝ノ湯川の上流部です。振り向けば背後に蓼科山がドンと控え、将軍平の鞍部も見えています。このときも山頂部は晴れているようでした。滝ノ湯川沿いの道を竜源橋へ向けて下りますが、両岸迫るところもあります。気が付けば、滝ノ湯川は伏流となり沢音は聞こえません。やがて竜源橋に出てビーナスラインの車道で駐車場に戻りました。途中の女の神展望台では八ヶ岳南部全体が見渡せ、今回の山行の絶好の締めくくりとなりました。

スズラン峠 女の神茶屋近くの駐車場
トイレ、登山届ポストがある

女の神茶屋前の蓼科山登山口
ここからしばらく笹原の道を行く

道は平たん、急登を3回繰り返す
やがて露岩の道となる

蓼科山南西の四等三角点「蓼科麦草」標高2113.72m

幸徳平
ここがほぼ高差の中間点で、最後の長い急登が始まる

ようやく晴れてきて下界が見えるようになった
登って来た尾根を見下ろす

山頂部の岩海が見えてきた

蓼科山山頂 一等三角点から蓼科山頂ヒュッテ
右は双子山

将軍平の蓼科山荘

天祥寺原に向けて窪状の道を下る途中
天祥寺原を挟んで対岸にある横岳を眺める

天祥寺原から蓼科山を眺める
右の鞍部は将軍平

ビーナスラインの女の神展望台から八ヶ岳連峰を眺める
右から西岳、編笠山、権現岳、阿弥陀岳、峰ノ松目と背後に赤岳、
横岳、硫黄岳、蓑冠山、西天狗、東天狗

(雅熊)

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