南アルプス 北岳 冬季の吊尾根 

1983年(昭和58年)12月29-31日 2名

投稿日 2009年11月22日

​古い記録ですが、この時期になると思い出すなつかしい冬山です。

1/29 夜叉神峠 - 池山小屋 泊
1/30 池山小屋 - 北岳山頂 - ボーコン沢の頭 泊
1/31 ボーコン沢の頭 - 夜叉神峠 - 芦安村旅館 泊

ボーコン沢の頭から、間ノ岳と弘法小屋尾根

・夜叉神トンネルは封鎖されているが人は侵入可能
・深沢下降点までトンネルが10数箇所ある
・深沢下降点は、現在の登山地図には載っていない
・深沢下降点から野呂川の河原に降り立つ。吊橋は落ちていたため渡渉した
・あるき沢橋の少し上流の工事用バラック小屋にワカン、ストック、スノースコップをデポ
・野呂川河原から池山小屋まで標高差約860m
・池山お池付近の積雪20-30cm
・池山小屋の近くでテント設営
・池山小屋近くに食糧を少しデポ
・池山の上、ボーコン沢の手前で森林限界となる
・ボーコン沢の頭には大きなケルンがある。強風のためか地面が現れている
・ボーコン沢の頭からは北岳バットレス、間ノ岳の眺めがよい
・八本歯のコルでアイゼンを着け、ハシゴを通過
・北岳山荘との分岐で、リュックをデポし北岳山頂に向かう
・山頂からの眺めを満喫し、デポ地点に戻る。
・予定の北岳山荘は天候悪化の予想と、ひざの痛みを考えて、ボーコン沢の頭泊に変更
・ボーコン沢の頭のくぼ地にテント設営
・翌12/31鷲の住山経由で夜叉神峠に戻り、ちょうど待っていたタクシーで芦安村に戻る
・芦安村 岩園館で昭和59年の新年を迎えた

ボーコン沢の頭にて 北岳バットレスをバックに

See -> 冬の夜叉神トンネルを抜ける

夜叉神トンネルの通過には20分くらいかかる。夜叉神トンネルを抜けても観音経トンネルや、短いトンネルが連続してる。まだ暗かったため、トンネル内で仮眠。この南アルプス林道は寒く、休憩しても猛烈に寒いため、工事用資材置き場のシートをかぶって寒さをしのいだ。

深沢下降ルートは今は無いかもしれない。昭和57年の台風10号で吊橋が落ちたらしく、河原に赤く錆びた残骸が転がっていた。河原にはミキサー車も転がっており、台風はかなり強烈だったようだ。橋が無いので渡渉したが、幸い水量は少なかった。

北岳山頂にて

ボーコン沢の頭の手前で森林限界に達する。天気はよく幸い風はない。ここはかなりの強風が吹くらしく、雪は吹き飛ばされている。やっと鳳凰三山の稜線と同じくらいの高さになった。ボーコン沢の頭には大きなケルンがある。くぼ地があり、風を避けてテントを張るにはよい。

八本歯のコルは非常にやせており、このルートの難所だが、難なく通過できた。眼下に白峰お池小屋の青い屋根が見える。山頂から見えた富士にはレンズ雲がかかっていた。ひざが痛み、翌日は容易に下山できるよう、北岳山荘泊をあきらめ、ボーコン沢の頭のくぼ地でテントを設営した。

鷲の住山は、いつもながら急登だ。再び南アルプス林道に出て、夜叉神トンネルを抜け、峠に戻る。この時期、北岳や鳳凰三山の登山者が多いのか、峠にはタクシーが待っていた。タクシーで芦安村まで下り、旅館で鍋をつつきながら大晦日の夜は暮れた。翌昭和59年元旦、甲府から帰宅した。

(熊五郎)​

 

コメント(2)

  • 冬の南アは北アに比べて、比較的危険度は低いと思います。しかし、その山容の深さ、アプローチは北アを六本木とすると、南アは新宿のような「親しみ」があり私は好きです。この年齢になって熊五郎氏のようなルートを辿る体力があるか、いささか疑問ですが、やはり「生涯山屋」でありたいなと思わせる紀行文でした。ありがとうございます。 [ - ] 2009/11/26(木) 午後 2:17
  • 寸止めの政さん、北アが六本木で、南アが新宿ですか!さすがシティーボーイの寸止めの政さん。想像が都会的ですね。そうすると中ア、八ヶ岳は?? 渋谷、原宿、銀座、霞ヶ関は.....考えると楽しくなりますね。「生涯山屋」、いい響きです。年が明けたらちょっと八ヶ岳あたりで雪とたわむれてみませんか。【早撃ちの政】​2009/11/26(木) 午後 4:47

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