柚木苑地駐車場から高水三山(高水山、岩茸石山、惣岳山)

2025年12月10日 2025年12月10日

yamagokoro

2025年12月07日快晴 2名

投稿日 2025年12月10日

東京都青梅市柚木苑地駐車場から軍畑駅、高水三山
御嶽駅へ下山
赤実線：GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻：
柚木苑地駐車場 7:09
軍畑駅 07:22
高源寺 07:52
常福院 09:10
高水山山頂 09:29
岩茸石山山頂 10:10
惣岳山山頂 11:07
御嶽駅 12:51
JR青梅線御嶽駅 12:58 から軍畑駅 13:03
柚木苑地駐車場 13:15

総歩行距離 12.3km
総歩行時間 6.0時間
総累積標高 +763m

最近奥多摩の山に登ることが多くなりました。今年で9回目です。利用できる駐車場が点在しているため、JR青梅線も利用することが多くなりました。車道は新しくつくられたりしていますが、JR青梅線は昔のままです。この線路は本来奥で採掘した石灰岩の運搬を目的としていました。今ではそのようなことはなく、一般乗客を乗せて走っています。そのせいか、線路は山ギリギリの斜面をトラバースするように付けられ、駅についてはあとから取ってつけたような場所にあるように思うのは、私だけでしょうか。

軍畑駅もそのひとつで、車道から軽自動車でもしんどそうな急な斜面を登ったところにあります。もちろん背後は崖。民家はどちらかというと駅よりも下にあるのです。おかげで駅前からの眺めは最高！古い火の見やぐらが半鐘をぶらさげて立っています。

高水三山は奥多摩の玄関口にあって、これから奥多摩の山々に挑戦しようかと思う人には、まず初めに登る山ではないでしょうか。都内からくる人はJR青梅線を利用した駅前登山ができます。つまり軍畑駅で下車したらすぐに歩き始め、御岳駅に降りてくるという形です。もちろんその逆も可能です。三山というのは高水山、岩茸石山、惣岳山の三つからきています。最高峰の岩茸石山で標高792mです。ガイドブックではハイキングコースとして紹介されていると思いますが、全コースで10kmを超え、岩場の急坂などもあって、甘く見ることはできません。しかし、岩茸石山山頂からの眺めは最高で、これから山を始めたいという人を、加勢する体験を得るにまちがいありません。

今回駐車地に選んだのは多摩川の右岸にある平地にある柚木苑地の駐車場です。この駐車場は吉野街道に面した交差点にあります。軍畑駅へは多摩川を渡って10分ほどの距離なので、高水三山に登るのには便利です。バスの出入りがあるようなので、広いわりに一般車の駐車数は多くはありません。軍畑駅に着くと、電車で来た人がたむろしています。線路に沿った細道を歩くと、なんと床屋がありました。目の前は線路と崖です。踏切を渡って車道に降り、高源寺へとしばらく歩きます。

高源寺からは急傾斜の細道になり、大きな砂防ダムの横を登って山道に入ります。植林帯を登り、やがて明るい尾根筋に出たら、高水山と刻まれた石標が立っています。そこから上には合目石が点々と立っています。道が北側を回り込むようになると下に林道があり、左上手に山門が見えてきます。石段を上り「高水山」と書かれた山門をくぐると常福院の境内です。ちょうど秩父札所によくあるくらいの大きさのお堂です。横には立派な社務所でしょうか。トイレはお堂の裏にあります。

一休みしてお堂の裏に続く道を登ると目の前が開け、南側の日当たりがよい場所に東屋があります。この付近からは御前山や大岳山の立派な姿が眺められます。稜線を進み、一度アップし、鞍部に降りてから再び登りますが、この登りがやや急です。やがて細長い岩茸石山の山頂に出ます。この日は快晴の登山日和。山頂はゲーテの「木々の梢にそよとの風もなく.....」そのままに、日差しを受けた山頂からどんな絵画でも表せない雰囲気と眺め。ここまで登って来てよかったなと思う瞬間です。隣の黒山から、棒ノ折山、蕎麦粒山、川乗山、武甲山、武川茸、伊豆ヶ岳、有間峠の稜線などが見えていました。

岩茸石山からは惣岳山へ向かいますが、いきなり急な露岩斜面の下降となります。しばらく進むと東側が開けます。広く伐採されて眺めがよくなっていますので、歩いてきた高水山、岩茸石山の稜線が見えています。再び露岩の急斜面となり惣岳山の山頂に出ます。広い山頂に青渭神社の奥の院が鎮座しますが、植林で暗いのは残念です。惣岳山からは急になったり、緩やかになったりなかなか高度が下がりませんが、川井への道を分けて、小ピークを越えると急下降となり、民家の屋根が見えてくると、御嶽駅の上に出ます。

高水三山は40年も前、女性連れの数人で登った思い出の山です。ところどころ思い出すところはありましたが、40年も経てば山頂の雰囲気も変わっています。とくに山頂標は傷みやすいので、昔の面影はありませんでした。今思えば山慣れない女性が歩くにはちょっとしんどかったのではないかと反省しました。