ミヤマザクラ

投稿日 2024年05月24日

昨日奥秩父の雁坂峠を訪れた。雁坂トンネルを山梨県側に抜け、トンネルの出口から林道を歩きだす。林道は登山者しか歩かないのだろうか、大雨によって流出した泥や落ち葉で汚れている。花崗岩の岩がごろごろ落ちているから、おそらく車は通らない。それでも、雁坂トンネルの施設を守るためであろうか、きちんと舗装され、またぐ小沢はコンクリートで固められ、音もたてずに流れていた。橋のたもとは人が入らないようにネットが張られている。

そんな林道の小沢にかかった橋から手の届くような距離に「ミヤマザクラ」(深山桜)が咲いていた。もう五月も半ばを過ぎたというのに、新鮮な花を付けており、それどころかまだ蕾もある。

緑の鮮やかな葉は、単色の緑で、陰陽もなく鮮やかだ。花は純白で五つの花びらが丸くてかわいい。正面から見たらそのまま家紋のデザイン帳に載りそうだ。この木を遠目に見たときは最初「ウツギ」だと思ったが、近づいて見ればそうではないことに気づいた。帰ってネットで調べたら、最も遅く咲く桜で、遺伝的には他の桜から最も遠いという。

野生にしかないというこの桜に出会えたことはとてもラッキーな事だった。

牧野新日本植物図鑑 P292 1165 みやまざくら Prunus Maximowiczii Rupr. ばら科

(雅熊)

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