埼玉県秩父市 秩父札所一番から九番を巡る

2026年04月14日 晴れ 2名

投稿日 2026年04月17日

埼玉県秩父市 秩父札所一番から九番までを徒歩で巡る
札所一番 四萬部寺に車を置き、九番 明智寺のあと横瀬駅から電車で西武秩父、御花畑駅から大野原駅
大野原駅から徒歩で四萬部寺に戻る
各札所間の所要時間はパンフレットに載っている標準のもの
赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)


主な通過時刻:
札所一番 四万部寺 10:00
札所二番 真福寺 11:14
札所三番 常泉寺 12:44
札所四番 金昌寺 13:08
札所五番 語歌堂 13:56
札所七番 法長寺14:44
札所六番 卜雲寺 15:11
札所 八番 西善寺 15:44
札所九番 明智寺 16:24
横瀬駅 17:01発 西部秩父行
西部秩父駅 14:42
御花畑駅 17:35発 羽生行
大野原駅 17:41
一番札所 四万部寺 18:23

総歩行距離 18.1km
総歩行時間 7.0時間

今年の秩父札所は「午歳総開帳」です。午年ということですので12年に一度の御開帳ということで、各札所のご本尊が拝める絶好の機会です。秩父札所は一番から三十四番まで三十四ヶ所あって、西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所と合計して百ヶ所の観音霊場となっています。各観音霊場のうち秩父札所は埼玉県秩父の比較的狭い範囲に点在しているため、短時間でめぐることができます。

今回は秩父札所一番から九番までを徒歩で巡ってみました。以下に各札所の山号、寺号、ご本尊、宗派を示します。

秩父四十三ヶ所観音霊場 一番から九番
札番 山号 山号の読み 寺号 寺号の読み 札所本尊 宗派
一番  誦経山 ずきょうさん 四萬部寺 しまぶじ 聖観世音菩薩 曹洞宗
二番 大棚山 おおだなさん 真福寺 しんぷくじ聖観世音菩薩 曹洞宗
三番 岩本山 いわもとさん 常泉寺 じょうせんじ 聖観世音菩薩 曹洞宗
四番 高谷山 たかたにさん 金昌寺 きんしょうじ 十一面観世音菩薩 曹洞宗
五番 小川山 おがわさん 語歌堂 ごかどう 准胝観世音菩薩 臨済宗南禅寺派
六番 向陽山 こうようさん 卜雲寺 ぼくうんじ 聖観世音菩薩 曹洞宗
七番 青苔山 せいたいさん 法長寺 ほうちょうじ 十一面観世音菩薩 曹洞宗
八番 清泰山 せいたいさん 西善寺 さいぜんじ 十一面観世音菩薩 臨済宗南禅寺派
九番 明星山 みょうじょうざん 明智寺 あけちじ 如意輪観世音菩薩 臨済宗南禅寺派

秩父観光なび ちちぶおもてなしマップ 江戸巡礼古道編 1番から9番案内パンフレット

秩父西武バス路線図: https://www.seibubus.co.jp/docs/rosen/rosenzu/chichibu.pdf

さて、一番から徒歩で巡るにあたって考えなければならないのは、車を駐車する位置、そしてどのようにしてそこに戻るかです。各寺には置ける台数の差はあるものの、駐車場が完備されています。このため車で巡るのであれば簡単です。車利用の場合はおそらく三十四ヵ所を2,3回に分ければ巡ることができるでしょう。しかし徒歩となるとそうはいきません。体力に応じて何ヵ所巡るか、途中でハプニングがあった場合に戻れるかなど。考えておかなければなりません。そこで、まずどのように分割するかの参考になるのが、上記秩父観光なび ちちぶおもてなしマップ 江戸巡礼古道編のパンフレットです。

このパンフレットは、歩く方向に作られていて、各寺間の参考所要時間も書かれています(ただし実際にはこの通りには歩けない)。昔の案内標石の位置や、どこで御朱印がもらえるかなど、情報が含まれています。また、なるべく昔の巡礼古道を辿るように配慮されています。今回もこのパンフレットが大いに役立ちました。

まず、車の駐車位置ですが、どうしても札所一番から始めたいというのもあって、札所一番の「四萬部寺」の駐車場をお借りすることにしました。そして九番の「明智寺」まで歩けたとすれば、西武秩父線横瀬駅や、そのほかの近いバス停から西部秩父バスで「四萬部寺」に戻ることができそうです。秩父西武バス路線図のリンクも上に示します。この路線図によると系統「T」の栃谷・札所一番経由皆野駅行き(三沢線)か、栃谷経由定峰・定峰峠入口行き(定峰線)が使えます。これらの路線には坂氷(さかごおり)BSから乗るのがよさそうです。栃谷(とちや)BSで下車した場合、四萬部寺までは徒歩5分ほどです。坂氷からの最終出発時刻を調べてみると、平日で16:51。土日で17:11です。結構早いですね。夜にはバスは無いということです。この時刻に坂氷に到着する自信が無い場合は、今回の我々のように、西武秩父線の横瀬(よこぜ)駅から西部秩父駅、そして秩父鉄道の御花畑駅から大野原駅まで移動し、そこから3km歩いて四萬部寺に戻らなければなりません。この行程では総歩行距離は18kmになります。途中で帰る場合、たとえば四番札所の「金昌寺」でやめるならば、先のバス路線の金勝寺BSが使えます。

各寺は「午歳総開帳」ということで、普段は上がれない本堂に上がらせていただき、近くからご本尊を拝める寺が多いです。また観音様の手とつながっている五色の紐「結縁紐」(けちえんひも)が回向柱(えこうばしら)に結ばれて、参拝者が触れられるようになっています。これでご本尊の右手に触れて結縁を得たことになるようです。ありがたやぁ!本堂には五色幕がかけられ、さまざまな色ののぼり旗が立てられて、にぎやかです。

御朱印は「午歳総開帳」の特別なものとなっているようで、御朱印をお願いすれば記念散華(蓮花びら型のシール)もいただけます。それを貼る台紙も販売されています。御朱印は500円とのことで、三十四ヵ所集めると17000円にもなるので、今回はあきらめました。それよりも今回は各札所を徒歩で巡り、行程を楽しみことを大事と考えました。(言い訳)

道は、一番 四万部寺から二番真福寺までは結構きつい登りです。路傍のかわいい石仏や、点在する道標石、春の花々を楽しみながら汗をかきます。二番からは山道の下り。新緑の下を歩きました。山田の温泉郷から明光寺(二番真福寺の御朱印はここで)に寄って、三番常泉寺へ。横瀬川が深く切れ込んでいる橋を渡ると、大岩の前にある寺です。少し高台にあるので、真福寺のある山が新緑に彩られているのがよく見えています。四番金昌寺までは町中を歩きます。新木鉱泉の側を通過し、県道を渡れば大きなわらじが吊り下げられた山門が見えてきます。金昌寺ではその石仏群に驚かされます。1300体以上あるとのことです。それぞれ表情が豊かです。この寺で最も有名なのは慈母観音です。一見の価値あり。四番から五番語歌堂までは道路をひたすら歩きます。道路わきに囲みもなく建っているお堂。小さなお堂ですが、立派な山門があります。境内に藤棚があるので咲くころはみごとでしょう。六番の卜雲寺は少し奥にあるので七番の法長寺に先に訪れました。駐車場の広いゆったりしたお寺です。伏せ牛の像が三体もありました。卜雲寺はブドウ畑の前にあって、武甲山がよく見えています。境内はせまく、急坂を登ると数台停められる駐車場があります。八番の西善寺は少し歩かなければなりません。しかも直前に急坂が。しかし境内のイタヤカエデの老木はみごとです。この寺は少し離れて遠望すると武甲山を背景にしてお堂の屋根が雰囲気を醸し出しています。九番の明智寺へは西部秩父線沿いに歩き、横瀬駅の手前にある小さなお堂の寺です。ここは境内に数台駐車できるようです。東屋でちょっと休息し横瀬駅に向かいました。横瀬駅に着いたのはすでに16時45分ごろ。今から坂氷に行ってもバスは終わっています。仕方がないので横瀬駅から西武秩父線と秩父鉄道で大野原駅まで電車で移動し、大野原駅から四萬部寺の愛車まで3kmを歩きました。

秩父一番札所「四萬部寺」
昔と番号付けが違っているようだが、最も江戸からの巡礼に近い四萬部寺が一番に選ばれた

心求・はまの道しるべ
各所に点在している。保存状態もよい

札所二番を目指す道すがら
かわいい石仏
宝暦三年酉十二月とある

秩父二番札所「真福寺」
五色幕、回向柱、結縁紐がよくわかる

秩父三番札所「常泉寺」
大きない岩駅の前に鎮座する
少し高台にあり眺めがよい

秩父四番札所「金昌寺」
石仏群は圧巻
慈母観音は本堂の脇に置かれている

金昌寺の慈母観音
どの方向から見ても美しい石像

秩父五番札所「語歌堂」
小さめのお堂が車道の横にぽつんとある
藤が咲くころもよさそう

秩父七番札所「法長寺」
伏牛の像がある

秩父六番札所「卜雲寺」
武甲山を正面にしたのどかな雰囲気の寺

秩父八番札所「西善寺」
境内のイタヤカエデがみごと

西善寺と武甲山
左に小さく見えるお堂が西善寺

秩父九番札所「明智寺」
かわいいお堂
車は境内に停められる

(雅熊)

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