シュウカイドウ(秋海棠)

投稿日 2026年09月29日

毎年9月になるとこの花を見たくなります。登山道脇に咲いているところを見た記憶はありませんが、お寺の境内などではよく見かける花です。

海棠(バラ科)という別の植物があって、それに似た花をつけ秋に咲くので秋海棠のようです。海棠は春に咲く桜に似た花を付ける木ですが、花は、まぁ、見方によっては似てるかも知れませんが、形よりはその花色から来ているようです。なんとも言えない桃色です。似てるといえば、海棠よりベゴニアの花です。ベゴニアは園芸店でよく見かけます。実は秋海棠はベゴニア属ですので似ていても当たり前ですね。葉もなんとなく似ています。

秋海棠は多年草なのでお寺の境内などで毎年咲きます。場所によっては群生していることもあります。先日訪れた秩父札所の観音院と法性寺で秋海棠に会うことができました。ただ、以前見たような群生は無く、あちらにポツリ、こちらにポツリという感じで、ヒガンバナとともに咲いていました。

ベゴニアは少し肉厚の葉で寒さに弱いので、多くの家庭では冬に枯れてしまう一年草と思っているようですが実は多年草で、越冬できれば翌年も出てきます。実際我が家の庭では半ば野生化して、毎年同じところで咲いています。秋海棠も多年草ですので、毎年同じ場所に咲くわけです。しかもベゴニアより圧倒的に耐寒性が強いので、秩父の山間の寺の境内でも毎年花を付けることができます。

秋海棠は中国やマレー半島などが原産地ですが、江戸時代に園芸用として渡来したようです。おそらく初めて秋海棠を見た江戸時代の人たちは、その可憐な姿に惚れたのでしょう。

牧野新日本植物図鑑 p412 1645 しゅうかいどう Begonia Evansiana Andr.しゅうかいどう科

(雅熊)

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